2010年 07月 09日
本屋さんで見つけた2冊
題名にひかれて、ちょっと立ち読みしたら、結構おもしろかった。出たばかりの本なので図書館にはないだろうと買ってしまった。”おじゃみ”は第4回「幽」怪談文学賞の短編部門の大賞作品である。6つの短編の内の1つである。6つとも、京都弁を駆使して、舞台は京都の古い町屋である。暗い町屋の中でくりひろげられるこわ~いお話。おもしろかった。京都弁がとにかくおもしろかった。京都人に声を出して読んでもらったら雰囲気がでるだろう、とも思った。
「くじけないで」 柴田トヨ
柴田トヨさんは今年98歳になられる。90歳を過ぎてから詩作をはじめられたのだ。
どの作品も、帯の写真をみなければ、100歳に近い方の書かれたものと思えない。みずみずしい感性にあふれている。年を重ねてもこんなふうであったらいいなと思った。
風と陽射しと私
風が
硝子戸を叩くので
中に入れてあげた
そしたら
陽射しまで入ってきて
三人でおしゃべり
おばあちゃん
独りで寂しくないかい?
風と陽射しが効くから
人間 所詮は独りよ
私は答えた
がんばらずに
気楽にいくのがいいね
みんなで笑いあった
昼下がり
by babamama_123
| 2010-07-09 23:06
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