星を継ぐもの

昔から夏になると、どういうわけかUFOが気になる。ドーナッツ型の物体が飛んでいやしないかと、こっそり窓から夜空をながめたり、UFO関連のTV番組を真剣に見たりして、家人に笑われる。世間にはUFOを見たり、宇宙人に会った体験の方々が結構いるらしいのに、婆さんは、婆さんになるこの年までまだ一度もみたことがない。
 「星を継ぐもの」は先月本屋さんでたまたまみつけた文庫本である。帯におもしろそうなことが書いてあったので買ってしまった。眠る前に1ページ、電車の中で2,3ページ。少しずつ読んでやっと今日読み終えた。一月もかかってしまったのは、暑かったのと、小難しい内容で長くよんでいると疲れてしまうからだ。でも投げ出さずに最後まで読み終えた自分は偉い、と思う。

 物語の基盤
  時は21世紀のいつか。20世紀の置き土産だったイデオロギーや民族主義に根ざす緊張は、科学技術の進歩によってもたらされた、世界的豊饒と出生率の低下によって霧消した。古来歴史を揺るがせていた対立と不信は、民族、国家、党は、信教等が混然と融和して巨大な、均一な地球社会が形成されるにつれて影をひそめた。政治家の理不尽な領土意識は自然消滅し、防衛費は防衛費は大幅に削減され、軍備放棄は全世界の合意にたっしていた。その結果だぶついた資金、資源は国連太陽系探査計画につぎこまれる。
 新世代の若者達は冒険欲のはけ口を国連宇宙軍勤務に求めた。新しいフロンティア開拓を目指して太陽系を縦横に飛びまわる興奮と期待の時代が幕を開けた。

 粗あらすじ
  原子物理学者ハントと実験高額部長のグレイは、月面で発見された人間の死体の調査にかりだされる。死体は深紅の宇宙服をまとい、人間と寸分違わない。しかし調査の結果、その死体はどの月面部隊の所属でもなければ、この世界の住人でもなかった。中さの結果、彼は5万年前に死亡していたことがわかった。
 一方、木製の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸と、その中に人間とは異型の宇宙人の骸骨が発見される。宇宙船は2500万年前のものだった。
 月面で発見されたルナリアン・チャーリーとガニメデ人、そして地球上に生きる我々人間とのかかわりを研究するうちに、わかったことは・・・・
 地球創世期には、地球は衛星をもたない孤独な惑星だった。火星の近くにミネルバという惑星があって、月を従えていた。ミネルバに科学技術の進歩した星だったが、戦争がたえなかった。その星は二酸化炭素の増大がもとで、火山活動が盛んになり、爆発して石ころになって宇宙に散ってしまう。その時月はが地球の引力にとらえられて衛星となった。
 人類は、ネアンデルタール人から進化したのではなく、ミネルバ人の末裔、宇宙人なのだという。

 科学空想物語とはいえ納得できるものがあり、示唆にとんでいるお話でした。
   
 「星を継ぐもの」 ジェイムズ・ホーガン著 創元SF文庫

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by babamama_123 | 2010-09-23 17:47 | 読む | Comments(0)