小さいおうち

洗濯ものを干していたら、かすかに花の香りがした。洗剤の匂いかな、衣類を鼻につけてみたけれど違っていた。気がついて、ベランダの橋から路地を見たら、うちの金木犀が、ぽつぽつ黄色くなっていた。10月5日、いつもの年より1週間以上遅れてやっと花が咲いた。まだ日中は暑い時もあるけれど、いよいよ秋本番、そして婆さんは又1つ年を重ねる・・・。
 この秋の1冊目に、「小さいおうち」(中島京子)を読んだ。
本屋で表紙の絵を見て、娘達が小さかった頃、同名の絵本があったのを思い出し、買ってしまった。この本は、バージニア・リーバートンの絵本「小さいおうち」を参考にしているけれど、まったく別のお話だった。直木賞受賞作品で今人気らしいので詳しい内容は控えることにする。婆さんの読後感としては、まず、戦前の少し豊かな庶民の暮らしをよく調べて書いていると感心した。赤いお屋根の小さな洋館に女中としては入ったタキさんの口で洋館の住人達のことや、当時の世情が謎めいて語られる。セピア色の古いアルバムを見ているような感じ。感動というのではなくて、よくできているお話だと感心した。タキさんの小さいおうちの秘密とは何か。中ほどの吉屋信子が暗示しているのではないかと、婆さんは思った。
読みやすかったので、病院の診察待ちの間に読めてしまった。
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by babamama_123 | 2010-10-08 11:31 | 読む | Comments(0)