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デパート歩き

お天気もまあまあいいし、あたたかなので、久々に外出した。まず、烏丸の大丸デパート。6階の大丸ミュージアムで、「宮沢賢治・詩と絵の宇宙」を見る。それから三条寺町の画廊ひるげーとへ。ジュンク堂をのぞいて、河原町高島屋の7回で開催中の安野光雅展を見て、買い物をして、7時前に帰宅。この日またしても一万歩超て、とっても疲れた。
 大丸の宮沢賢治展は初日で、二時近くに開場に入ると、入口付近にひとだかりがしていた。まもなく賢治の清六のお孫さんが来られてギャラリートークが始まるとアナウンスがあった。その話を聞きながら開場を見てまわった。
賢治自筆の、雨にもまけず・・と書かれた手帳や、水彩画が展示されている。が展示のほとんどは童話絵本の原画である。随分たくさんの画家に描かれているのをしった。
 賢治の童話に初めて出会ったのは確か小学4,5年生のころだった。わら半紙のような紙に印刷された本に、風の又三郎やオっぺルと小僧(だったか)などの童話がはいっていたのを覚えている。父か母が誕生祝いにかってくれたのだった。ドードッドッ、あ~まいりんごを吹っ飛ばせ(だったかな)のところだけはおぼえているけれど、後はおぼろになってしまった。
 子供達から手が離れたころ、宮沢賢治になぜだかひかれて全集を集めて読みだした。
たいして(もうしわけないけれど)美男といえない賢治に惹かれるのはなぜだろう。自分に東北地方の血が少しだけ流れているせいなのかもしれない。父も母も北海道に生まれ育っている。母の方は北陸の流れで、父の方は東北らしい。父は生まれ落ちると同時に養父母の家にもらわれた。その養母の血縁は秋田や岩手に住んでいた。が実父母の出自はわからない。だから本当のところ私には東北の血がながれているのかどうかたしかではない。養母の血縁を頼って、昭和20年3月私達は花巻温泉に近い山の中にある農家に疎開したのだった。ほぼ一年いただけなのに、自分の故郷のように思える。
 座敷わらしの絵をみながら、疎開先の生活を思い出してなつかしさがこみあげた。
 東北大震災からもうすぐ1年になる。東北地方は宮沢賢治の生まれる二月前にM8.2、亡くなる半年目にはM8.1の大地震と津波に襲われたということだった。なにか胸に迫るものがある。
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by babamama_123 | 2012-03-08 13:07 | 見る | Comments(0)