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Ji/Baのお花見

J(爺)は3年前心臓バイパスの大手術を受け、糖尿病患者ではあるけれど、今のところどうにか動いている。けれどこの夏Ji高貴高齢者と呼ばれる部類にはいるので、そうそう先は長くはないだろう。B(婆)も年2回の癌検査を通りぬけてきたけれど、いつ又再発するか、別のところに発生するとも限らない。今度できたらもうほっておこうとおもっている。だからJもBも老い先が短いことは確かなのだ。この先何度春を迎えられるかわからない。最近Jはものすごく腹立たしいことばかりして我慢ならないけれど、Bは、ぐっとこらえて、お花見にさそった。昼前家を出て、デパ地下で花見弁当を仕入れ、敬老パスで市バスに乗り、北山の鴨川いった。昼になって気温があがり暑いくらいだったけれど、空は花組理というのかかすんでいた。桜は7分咲きくらいで、対岸の紅しだれはまるっきりさいていなかった。でも芝にお弁当を広げる家族連れやカップルもいて、とてものどかな風景だった。Jはお弁当を平らげるとベンチに、10分だけ、と言って横になった。そのまま仰向けになり、やがておおきないびきをかいて1時間以上も寝込んだ。Bは小さなスケッチブックを広げた。桜はきれいだけど、描くのは難しい。ベンチに寝て、動かない人物を写生した。桜にそむいて、Jの姿は路上生活者のようで、これが長年連れ添った我が背の君か、とわが人生は呪われているとつくづく溜息が洩れました。
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Commented by 8039fujisan at 2012-04-10 16:54 x
老いは誰にでもやって来るもの。
この先何年生きられるかは神のみぞ知る...ですね。
二人とも大きな転機を乗り越えた身。
自分の身体を労わりながらです。
年を取るとそれぞれが自分の身体のお子守で手いっぱい。
人の事まで気が回らなくなります。
年寄りは自分の体は自分で守る。
この位しか自衛出来ませんから...。
先日八日目の蝉の映画を見ました。
その中で言った言葉。
長生きは色んなものを見れるから得ですよ。
身体に気を付けながら得な人生を...。
Commented by babamama at 2012-04-12 12:32 x
本当に老いというのはやっかいですね。なかなか自分の老化に慣れることができなくて、無理をしてしまいます。老化がこんなものだなんて昔は思い及びもしませんでした・・・
by babamama_123 | 2012-04-10 13:19 | 見る | Comments(2)