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爺婆の食卓(東北の食材で)

木曜日に爺様が退院したばかりなので、今週の絵画教室は休むことにした。そろそろ爺様のお昼ご飯の支度をしようかという時間にメールがはいっているのに気が付いた。教室のNさんからで、東北旅行のお土産をわたしたいという内容だった。教室は1時に終わる。1時半に駅近くのパン屋さんで、Nさんはランチを、私は食後のコーヒーを飲みながら旅行の話や本の話などをして息抜きをし、たくさんのおみやげまでいただいてきた。
Nさんの東北旅行は今回で3度目か4度目かになる。東北大震災後の復興支援の一環の旅行で、今回は連休に女川周辺のプログラムに参加された。震災前と今の寫眞を見せていただいた。更地になった海岸周辺が茫洋として痛々しい。復興は進んでいる部分もあるけれど、そうではないところもまだ多く残されているという。
今晩は、頂いたお土産をつかったメニューになった。
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○ふのりの酢の物(東北特産のふのりを水でもどし、しらすときゅうりを加えて甘酢で和えた)
○高野豆腐の牛肉巻き(お土産のしみ豆腐をつかうつもりだったが、半端の高野豆腐を使った)
○あなごの昆布巻き(おみやげ)
○味噌汁(胸肉のゆで汁にかぼちゃと大根の切れ端を入れたもの)
ふのりを食べて母を思い出した。
終戦から3年くらいたった夏の日。母は、狭い庭一面に反物を干していた。反物のりょうはしに長い竹串を弧にして、いくつもさし、布地をピンと張る。それからふのりを煮てといたものを刷毛で塗っていた。母の白い割烹着が夏の強い日差しを反射してまぶしかった。そのときから、ふのりはのりなのだとおもっていた。母が年老いたあるとき、ふのりの味噌汁をたべたい、といったのを聞いて、食べ物なんだと気が付いた。母が亡くなって、4年目になる。

by babamama_123 | 2015-05-16 23:10 | 食べる | Comments(0)