5月最終週の絵画教室

今日は何年も前から考えている絵本の下絵を描いた。
先延ばしにして、その先があるのかないのか覚束ない年になってしまった。結果はともかくかんせいさせようと思い立った。
虹色の傘の最終ページのイメージ画で、エッチングにするつもり。風景は絵画教室の屋上から西山をスケッチした。
粗筋
Aこちゃんのお爺さんは京都の路地奥にある古くて小さな家に猫のいがみと住んでいました。
昔傘屋だったじいちゃんの家には沢山の傘があります。
爺ちゃんは部屋いっぱいに傘を広げて折れた骨を直す仕事をしています。
部屋にはそのための道具や部品をしまっておく引き出しがたくさんついたタンスがあります。
Aちゃんがいくと、爺ちゃんは早速近くの児童公園に散歩に連れて行ってくれます。

「爺ちゃん、晴れてるのに傘持ってる」
「傘ゆうもんは雨のときだけやないんやで」
「ほらこないして爺ちゃんの足にもなるし、高いとこにもとどくし、便利なもんや」
「それに、空だって飛べるんやで~
「えーっ、うそ~」魔女が箒にのって飛ぶ話は聞いたけど傘もとべるなんてはじめてききました」
「うそなもんかいほんまやで」
「ほんとう?」
「ほんまにほんまやで。そのうちみせたるからな」
Aちゃんが帰るとき、爺ちゃんはいつもおみやげといって傘をくれます。でもそれはいつも子供用の黄色い傘で、もう家に何本もたまっていました。Aチャンが別のが欲しいとというと「大きいなったらな」というばかりです。
少し大きくなったとき、Aこちゃんは玄関の傘入れにじいちゃんのと並んでおいてある傘をみて、これが欲しいとといいました。それは虹色の傘で、爺ちゃんが居ないとき広げてみると、暗い部屋がぱーっと明るくなったのです。

「あかん。それは婆ちゃんのや」
「婆ちゃんが旅にでるときに忘れていかはったんや」
「爺ちゃんが届けてあげないとあかんのや」
それからしばらくして猫のいがみも爺ちゃんも旅にデマした。
誰もいなくなったじいちゃんの家は壊されることになりました。
最後のお別れにじいちゃんの家に行くと、きれいに整理されてからっぽでした。
その帰り、雨上がりの京の街に虹がかかっていました。
あの傘です。爺ちゃんはほんまに空を飛んで婆ちゃんに届けたのでした。終わり
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花冠 (次の版画の下絵)
by babamama_123 | 2018-05-26 15:32 | Comments(0)